朝本さん、ありがとうございました。

朝本さん、今日はお別れパーティーに行けませんでした。ごめんなさい。

朝本さんに初めてお会いしたのは1999年だったと思います。そのころ自分は、SUGAR SOULアイコさんのアルバムに参加させていただいて、初めてメジャーのお仕事で、大阪から東京にいったりしているころでした。

渋谷のHarlemの中2階のフロアで紹介して頂いたんですよね。自分にとっても、あのMUTE BEATのキーボーディストであり、UAさんをはじめ数々のヒットを世に送り出した名プロデューサーとの対面に、非常に緊張しておりました。朝本さんはなんだかマッド・サイエンティストのようなオーラを放たれていまして、かなりドキドキしてたんですが、話し出すととても気さくな方で、こんな自分にもいろいろ気遣っていただいたりして、嬉しかったのを覚えています。

その後、一番最初にお仕事でお世話になったのが、自分の初めてのメジャーでのミニ・アルバム「How To Walk In The Sky」の「Water Flow」という曲でした。これも実は自分の祖母が亡くなったときの気持ちを重ねて書きました。

そのあともRAM JAM WORLDでの「Rudebwoy Jamboree」や、「ふたりワンマン」、「For 10 Years」など、たくさんの楽曲でトラックを作っていただきました。

どれも大事な曲ですが、その中でも思い出に残っている2つの楽曲をここに貼っておきます。

ひとつは「From Distance」。同じく大阪出身のレゲエ・シンガーPUSHIMとの曲で、距離をテーマにしたラブソングです。朝本さんはRock Steadyをベースにこのリズム・トラックを作ってくれました。

もうひとつは「EVER GREEN」。これは長年の友人でもあったアーティストTERRY THE AKI-06が亡くなったあとに、”鎮魂歌”のようなうたを作りたい、と朝本さんに相談して、ふたりでもいろいろと深く話し合って完成しました。今こういう気持ちでこの歌を聴くことになるとは、当時は思いもしませんでした。

サックスはEGO-WRAPPIN’& THE GOSSIP OF JAXXの竹島聡さんで、録音のときはフリーで吹いてもらって、そのあとに朝本さんがEDITしました。そのときの作業をずっと見てたんですが、竹島さんが帰られたあともテイクを何度も聴いていた朝本さんが、突然ハッと思いついたように切り取ったのが、この曲のイントロ部分でした。その瞬間、自分も感動して胸がザワザワしていました。今ではこの曲のイントロでみんなが手を上げてくれます。

他にも、楽曲のデータの中に空白のチャンネルがあったと思ったら、そこにほとんど聴こえないぐらいのボリュームでアナログ・レコードのあのプチプチ音が入っていたり、朝本さんのセンスとアイデアには何度も衝撃を受け、いろんなことを勉強させていただきました。

本当に全て書ききれませんし感謝しきれませんが、一緒に制作して頂いた楽曲の数々は自分の声と共に永遠に残ります。自分も命ある限り、大事に歌っていきたいです。

朝本さんも好きだったので、ワインを飲みながら書きましたよ。知らない間に一本空きました。

絶対に「また会える」と思っています。朝本さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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